喪主様お一人のご葬儀

2019.11.22
 
この度の台風・大雨により被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 
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スタッフブログをご覧の皆様、こんにちは。
先日、木枯らし一号が吹いたとの発表がありました。今年は朝晩や日毎での寒暖差が大きいなと感じます。特に本日は真冬のような寒さですので、皆さん体調には十分気をつけてください
 
演奏でご葬儀に入らせて頂く際は、琴線を張ったように身も心も引き締まりますが、特に緊張したご葬儀がありました。
ご家族様にご挨拶させて頂く時も、どのようにお声かけをしたら良いかタイミングなどとても慎重になります。
 
その当日は娘様がお一人でいらっしゃいました。自然な形(流れ)で亡くなったお母様の話になりました。母は「きれいな曲や明るい曲が好きなんです」「美空ひばりさんのあのきれいな曲・・・・何という曲でしたっけ?」と娘様。
「もしかすると愛燦々とか川の流れのように、でしょうか?」とお尋ねすると
「そうですその2曲です北島三郎さんのまつりも好きなんです」とおっしゃり、
「その曲を弾いていただけますか?」と、お母様を想い出され、穏やかな口調でおっしゃいました。
心を込めて演奏させていただきます、と申し上げ弾いていると先ほどの表情がみるみる変わっていくのが分かりました。
 
私の仕事は最後までしっかりと演奏させていただくことですが、この日ばかりは遺影を見つめながら、
涙をこらえながら歌を小さく口ずさんでいる娘様を目の当たりにして、演奏中涙をこらえることができませんでした。とてもご立派な方だと思いました。
 
忘れることのできない心のこもったご葬儀でした。
 
POCHI 
 


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